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人事担当者必見!新入社員が力を発揮していける職場づくりとは


新入社員

皆さんの組織では、新入社員は元気に働いているでしょうか?本コラムでは、新卒・第二新卒などの若手新入社員(以下、新入社員)が元気に、力を発揮して働ける職場にしていくためのヒントをお示しします。

目次

  1. 新入社員に必要な支援とは
  2. キーパーソンは適用エージェント
  3. 新入社員が戦力になるには
  4. 適応エージェントを育てよう
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1.新入社員に必要な支援とは

新入社員にはどんな支援が必要なのでしょうか。叱らず、優しくすることでしょうか?業務量を抑えて定時で帰らせることでしょうか?実際にそのような扱いをしている会社では「ぬるい」と感じてモチベーションが上がらず離職した新入社員も存在します。必要な支援は過保護にすることではなく、新入社員が安心して学び、力を発揮し、成長を実感できる環境を作ること。言い換えれば組織になじんで戦力となるよう育てることです。

2.キーパーソンは適応エージェント

新入社員が組織になじんで戦力として育つために会社がやるべき具体的なアクションの中で最も重要なものの一つに、数年先輩の社員を「適応エージェント(尾形,2022)」として置くことがあります。適応エージェントとはネットワーク作り、仕事サポート、メンタルサポート(尾形,前出)の役割を果たす者を指します。困った時に頼りになる存在であり、仕事ができるように教えてくれ、社内の人間関係を広げてくれ、落ち込んだ時には励ましてくれる。自分にできることが増えてきたり仕事を通して成長している実感を持ったりすることは、新入社員にとってモチベーションやワーク・エンゲイジメント(仕事への熱意・没頭・誇りの感覚)を向上させることにつながるでしょう。その役割を行うために先輩社員等をアサインすることは新入社員にとって大きな安心感につながります。

3.新入社員が戦力になるには

新入社員が戦力になっていく過程において有効とされるのが内省支援(中原,2021)です。これは、上司や先輩が本人に対して自分の仕事について振り返って内省させる支援です。仕事はやりっぱなしだとなかなか成長の実感ができず、せっかく成長できるような機会を提供してもその経験を整理して自分の引き出しにしまう(必要な時に引き出せる)ことができません。適切な内省支援は成功からだけではなく、失敗からも多くを学ばせてくれ、それが成長につながります。

4.適応エージェントを育てよう

上記の結果を導くためにも適応エージェントへの教育とサポートが必須です。適応エージェントの選定基準、事前教育と上司からのフォローアップは会社としてしっかりと力を入れて体制整備をしていただきたいと強調しておきます。新入社員が離職せずに戦力となってくれるための必要な投資であると同時に適応エージェントとしての役割を通して先輩社員もまた成長してくれることでしょう。

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(文/佐倉 健史)
さんぎょうい株式会社/メンタルヘルス・ソリューション事業室 室長 (臨床心理士・公認心理師・メンタルヘルス法務主任者・キャリアコンサルタント)
大学院で臨床心理学を研究するかたわら、日本の労働者のメンタルヘルス問題において日本をリードする故・島悟氏に師事。大学院修了後は島氏が理事長を務める神田東クリニックにて多数の企業のメンタルヘルス担当者へのコンサルティング、社内研修、労働者のカウンセリングの実践経験を積む。
国内有数の大手企業から中小企業まで対象とし、メンタルヘルスやコミュニケーションにまつわるあらゆる課題解決を支援する。

引用文献: 尾形真実哉(2022)『組織になじませる力 ~ オンボーディングが新卒・中途の離職を防ぐ』アルク/中原淳(2021) 『職場学習論 新装版: 仕事の学びを科学する』東京大学出版会

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