はたらく、の今と未来を見る。さんぎょうい株式会社

弊社佐倉(臨床心理士)が企画したオンボーディングと産業保健に関するシンポジウムが開催されました

去る34日(土)に、第57回日本産業精神保健学会研修セミナー(心理職部会・産業看護職部会共催)が開催されました。私、弊社佐倉が学会心理職部会教育研修委員会委員長として企画立案し、座長を務めました。参加者は看護職、心理職、医師、人事総務、社内カウンセラーなど140名ほどにのぼりました。

メンタルヘルス不調やモチベーション低下による生産性の低下や離職が企業にとって大きな経営課題となっている昨今、いかに新入社員が円滑に組織に馴染み戦力としていきいきと働いていけるようになるかという方法論(オンボーディング施策)は重大な関心ごとです。本シンポジウムでは、現在注目度の高いオンボーディング施策の研究において第一人者である甲南大学経営学部教授の尾形真実哉先生に基調講演としてご登壇いただきました。また、産業保健分野で活躍するパネリストとして、人事、看護、心理のそれぞれの立場から実践や研究を通して得られた知見をご発表いただき、最後に尾形先生、パネリスト全員でディスカッションを行いました。

登壇者、関係者からの声や参加者の事後アンケートからは、経営学という産業保健の隣接領域から学ぶ貴重な機会であり、主に産業保健の立場から企業に関わる専門職からは産業保健の一次予防(不調の発生予防)のアプローチに大きなヒントになったとの声も多く、有意義な企画を立案できたのではないかと感じています。

プログラムおよび登壇者

1.基調講演     

「若年労働者の定着に有効なオンボーディング」  

講師:尾形真実哉(甲南大学経営学部)

2.パネリスト講演

「企業における早期戦力化に向けた取り組み」(人事の立場から)

新行内 美穂(株式会社リクルートスタッフィング 人事部ヘルスケアマネジメントグループ)

「コロナ禍における上司からの新入社員への支援上の課題と工夫」(看護職の立場から)

田島 麻琴(東海大学 健康科学研究科 大学院生/産業看護職部会)

「コロナ禍における若年労働者のリワーク支援~テレワークで見えてきた課題~」(心理職の立場から)

福島 南(株式会社メンタルヘルス・リサーチ&コンサルティング/心理職部会)

3.ディスカッション

登壇者4名によるディスカッション

【座長】

佐倉 健史(さんぎょうい株式会社 メンタルヘルス・ソリューション事業室/心理職部会)

助川 真由美(東京海上日動メディカルサービス株式会社 産業医療事業部/産業看護職部会)