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コロナ下での緊急健康課題!生活習慣病の方が増加しています|産業医解説

  • 更新日:2022年02月24日

  • 公開日:2022年02月24日

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コロナ下でも行える、カロリー制限や糖質制限、運動にたよらない食事療法について

テレワークが始まって、体重の増加が気になってきた方が多いのではないでしょうか。
コロナ禍で、生活習慣病が悪化した社員の方を産業医としてたくさん見て参りました。

テレワーク中に体重が増加したのは、食べすぎ、飲みすぎ、運動不足が原因と考えている方も多いのではないでしょうか。

肥満のメカニズムとして、50年前からエネルギーバランスモデルが信じられてきましたが、これは、摂取エネルギーと消費エネルギーの差が蓄積する脂肪の量を決めるという考え方です。

この考えによれば、摂取エネルギーの増加(カロリーのとりすぎ)、消費エネルギーの減少(運動不足)が体重増加の原因とされます。コロナ禍でのストレスからくる過食、飲酒量の増加、テレワークの増加に伴う運動不足が体重増加の原因と考えてしまいます。

2021年9月米国栄養学会は肥満のメカニズムとして「エネルギーバランスモデル」に代わり「炭水化物―インスリンモデル」を発表しました。
過剰なカロリー摂取が肥満の原因ではなく、肥満の原因にはインスリンをはじめとする様々なホルモンが関係しているとしたのです。

インスリンは血糖値を一定に保つ作用を担っており、食後に上昇した血糖を脂肪に変換して体内に蓄積させます。分泌されるインスリンの量が多いほど、蓄積する脂肪の量が増加することは糖尿病の研究で知られていました。

つまり、インスリンの分泌を抑えることがダイエットに効果があるということなのです。

では、インスリンの分泌を抑えるにはどうしたら良いでしょうか?
それは、食後の血糖が上昇しない食事方法を行うということです。

一番確実な方法は糖質を制限することですが、この方法は空腹を我慢する方法ですので、6か月以内に大半の方がダイエットに挫折してリバウンドしてしまいます。

また、カロリー制限を行うと脂肪だけではなく筋肉量も減少し、その結果代謝が低下して太りやすい身体に変化してしまうのです。
このため、厳しいカロリー制限の反動で過食に転じた際、減量前より体重が増加してしまう可能性があるのです。

書籍のご紹介:「やせたい人はカロリー制限をやめなさい」

「やせたい人はカロリー制限をやめなさい」(ダイヤモンド社 2022年1月19日)

https://www.diamond.co.jp/book/9784478114162.html
(ダイヤモンド社 2022年1月19日)

本書では、医学的に実証された方法で、カロリー制限も、厳しい糖質制限も、激しい運動も行わず、テレワーク中でも、ストレスフリーに無理なく減量できるたくさんのダイエット法を紹介しています。

この2年に渡るコロナ禍による健康課題に悩む方々の一助になれば幸いです。

(文/産業医 益江毅(ますえ・たけし)
医師・労働衛生コンサルタント。
日本内科学会認定総合内科専門医、日本循環器学会認定循環器専門医、日本救急医学会認定救急専門医。
厚生労働省指定臨床研修指導医(産業保健)。
産業医科大学卒業後、大阪大学医学部第一内科入局。
神戸掖済会病院、大阪警察病院、大阪船員保険病院で内科医、循環器科医として勤務した後、
三洋電機株式会社大東産業保健センター所長・専属産業医に就任。
16年間にわたり三洋電機、パナソニック社員の健康管理に従事する。

2012年に産業医・保健師業務を中心とした産業保健サービスを提供する株式会社健康管理室を大阪市西天満に起業。
代表取締役・統括産業医に就任し、現在に至る。
これまでに上場企業や外資系企業、健康保険組合の統括産業医をはじめ、200社以上で産業医をつとめる。
専門は、産業保健経済学、産業精神保健学、過重労働対策、復職対応、治療と仕事の両立支援。
主な著書に「産業医ハンドブック」(南江堂)、「産業医活動をする人のために」、「メンタルヘルスケア実践ガイド」
(ともに産業医学振興財団)などがある。
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